Concrete Method for Frameworks
グランドデザイン（GD）とプロジェクトマネジメント（PM）の手法
私たちは、プロジェクトを実現するために、グランドデザイン（GD）とプロジェクトマネジメント（PM）の2 つの手法を活用します。
グランドデザイン（ＧＤ）
グランドデザイン（GD）とは、『ヴィジョン（Frame）』づくりのための手法です。『条件整理』『コンセプト』『事業計画』を統合することを指し、設計や施工段階の前段階でまとめることでプロジェクトの行く先を定めます。設計の初期段階である基本設計をスタートするためには、『何を』『どこに』『誰が』『いつま でに』『いくらで』といった内容が決まっている必要があるのですが、設計事務所や施工者が自動的に提案してくれるものではなく、事業主側が主体的に動かなければならないプロセスであり、この部分が曖昧なままスタートしてしまうことで、大きな手戻りとなるケースが多くみられます。
プロジェクトマネジメント（ＰＭ）
プロジェクトマネジメント（PM）とは、『骨格（work）』づくりのための手法です。 『プロジェクトマネジメント（PM）』は、設計や施工段階で当初の思惑通りプロジェクトが進んでいるかをチェックし、必要に応じて軌道修正を行う業務です。
私達は、プロジェクトが進み関係者が多くなる前に明確な『グランドデザイン （GD）』を行い、その後は、その進行をスムーズに進めるための『プロジェク トマネジメント（PM）』を行なう２つの手法によるプロジェクト進行を重要視 しています。
Ground Design Image
グランドデザインの主な業務
大規模開発や、複合施設開発、特殊条件を伴う開発においては、
プロジェクトに関わるメンバー少ない初期段階で、
プロジェクトの根幹となるグランドデザインを行い、
関係者で共有することが重要です。
Step1
条件整理
プロジェクトが始まる段階では、そのプロジェクトに関係する様々な条件を整理することからスタートします。土地の地域特性、物理的条件、法的制約条件、商圏分析、将来予測、経済条件、事業主の思いなど、様々な条件をテーブルに載せ、そのプロジェクトの持つ可能性の幅についてしっかりと見極めます。
Step2
コンセプト
整理された条件から、プロジェクトの特殊性や普遍性を導き出し、この場所で、この時代に、このチームだからこそ実現するべき目標を設定します。プロジェクトの大小に関わらず、このプロセスは大変重要であり、私たちが最も大事にしているプロセスです。
Step3
事業計画
条件やコンセプトを定めても、資金計画やスケジュール、それに伴う課題整理を行わなければ、プロジェクトは『絵にかいた餅』となってしまいます。難しいプロジェクトであっても、ゴールにたどり着けるか否かを冷静に見極め、難しい場合には、Step1 やStep2 に戻って再確認することが必要となる場合もあります。
これらのプロセスは、不動産の専門家だけでも、都市計画や建築の専門家だけでも完結しないことが多く、それぞれのプロフェッショナルの特性を把握しながら、横断的に検証し、初期段階でおおよその当たりをつけながら前に進めることが私たちフレームワークスの得意とするところになります。
グランドデザインの事例として
東大和市東京街道団地地区まちづくりプロジェクト 事業プロポーザル支援業務
■東大和市東京街道団地地区まちづくりプロジェクト| 東京都住宅政策本部（令和3 年11 月公表）
東大和市に拠点を構える地元企業が、東京都の定期借地事業プロポーザルに参加。東京都の思いと事業主の思いを同時に実現するグランドデザインを提案させて頂きました。採択され、令和6 年度中の完成に向けて次のステップ（PM業務）に進んでいます。
Project Management Image
プロジェクトマネジメントの主な業務
プロジェクトマネジメントは、事業主の思いを関係チームで共有し、事業成功のためのマネジメントを行います。具体的には、スケジュール管理、コスト管理、役割分担や責任範囲の明確化と管理など、プロジェクト推進に係るすべてについて、漏れなくダブりなく（MECE：Mutually Exclusive and Collectively ）行います。
プロジェクトマネジメントの事例として
立川グリーンスプリングスラグジュアリーホテル・音楽ホール・商業・オフィスの複合施設開発におけるプロジェクトマネジメント業務
2021 年CM 選奨受賞（日本CM 協会）
■詳細| 一般社団法人 日本コンストラクション・マネジメント協会
■CM 選奨 受賞プロジェクト紹介| 一般社団法人 日本コンストラクション・マネジメント協会
立川市の地元企業である立飛ホールディングスの複合開発におけるPM 業務。
『ウェルビーイング』のコンセプトのもと、多くのデザイナー、設計事務所、ゼネコン、運営管理者のチームがよりよいパフォーマンスを発揮できるよう、山下設計チームとともにプロジェクトマネジメント（PM）を行いました。
